MOMOYA

桃屋TVCM013-1962-宮本武蔵



時間:30秒
商品名:花らっきょう
制作年:1962年
広告主:桃屋
広告会社:読売広告社
制作会社:TCJ

二度のディゾルブによって強調される霧の深い林の中。静寂のなかに、鐘の音が響き渡る。場所は一乗寺下り松、江戸初期の剣客宮本武蔵と京都の兵法家吉岡一門の決闘場。吉岡家の登場に、鉢巻をし、襷をかける宮本武蔵。次から次へと向けられる無数の刀を相手に、二天一流の祖である武蔵は二刀流で応戦、華麗な立ち廻りを見せる。一方、台詞では、食事のために決闘に遅刻した武蔵が「おかずはなんだ」と吉岡一門に問われ、「男は度胸、女は愛嬌」「(おかずは)桃屋の花らっきょう」と押韻のダジャレで返答。アニメーションという視覚情報には笑いの要素を控え、一見、本格的な時代劇アニメのようにも見えるこの作品。台詞という音声情報に主にパロディー性を盛り込んでいるところが、画面と音声とのギャップを生み出し、面白さを増している。当時、内田吐夢監督、萬屋錦之助主演により、1961年から1年1作のペースで映画『宮本武蔵』全5部作が製作公開されていた。

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1 Comments:

  • 当時、1960年から1年1作のペースで、内田吐夢監督、萬屋錦之助主演により、映画『宮本武蔵』シリーズ全5部作が製作されていました。

    KCM 加藤

    By Blogger Mai Kato, at 2007年11月15日 11:03  

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