MOMOYA

桃屋TVCM009-1960-貫一お宮



時間:60秒
商品名:江戸むらさき
制作年:1960年
広告主:桃屋
広告会社:読売広告社
制作会社:TCJ

満月の輝く、松林の並ぶ海岸。そこに現れる、学帽に詰襟の男性と、日本髪に着物を纏った女性。BGMに流れる「熱海の海岸散歩する、貫一お宮の二人連れ」という歌詞からわかるように、尾崎紅葉作の長編小説『金色夜叉』のパロディー。途中、涙しながら佃煮入りのご飯を食べるお宮が「千年も万年も、このおかずで食べたいわ。ねえ、武男さん」と発言。これは徳富蘆花作の家庭小説『不如帰』のパロディーで、登場人物浪子の台詞「武男さん」、逗子海岸の場における「生きたいわ、千年も万年も生きたいわ」をもじったもの。続く貫一の台詞には『金色夜叉』の名台詞「来年の今月今夜(中略)、僕の涙で必ず月は曇らしてみせる」を引用。文学知識をユーモアの基盤に、二つの明治文学をパロディーとして合体させた作品。

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桃屋TVCM005-1960-一心太助



時間:60秒
商品名:かつを塩辛
制作年:1960年
広告主:桃屋
広告会社:読売広告社
制作会社:TCJ

丸に魚の文字が入った暖簾を背景にクローズアップで登場するのは、ちょんまげ頭に法被姿の魚屋、一心太助。桶を吊るした天秤棒を肩に担いで街を練り歩き、喧嘩を見つけると「火事と喧嘩はまかしとけ」と一目散。相手にされずに跳ね返されるも、桶に並んだかつを塩辛のビンを投げつけて仲裁する。商売中の太助のもとには、かつを塩辛を求める客が殺到。その混雑ぶりは、太助中心に伸びる無数の手と腕の描写によって効果的に表現されている。自分の分まで売ってしまった太助にビンを差し出すのは、江戸前期の旗本として知られる大久保彦左衛門。場面は居間に変わり、食事中の一心太助夫妻が「酒の肴に」、「ご飯のおかずに」と団欒。「べらぼうめ」に象徴されるように、太助の台詞はいわゆる江戸っ子調で語られている。

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桃屋TVCM004-1960-猿飛佐助



時間:60秒
商品名:江戸むらさき
制作年:1960年
広告主:桃屋
広告会社:読売広告社
制作会社:TCJ

煙のなかから忍法帖を口に加えて登場する忍者。自らを天下の剛健と称するも、走れば疲れて倒れ込み、岩石を動かそうとするとその下敷きに。食事を摂ろうとするも、おかずがなく、忍術で出したトリの丸焼きには逃げられてしまう。破けていた忍術帖をポイと捨て、手の平に文字を書いて海苔の佃煮を出すも、今度は忍者の右手自体が佃煮のビンに。忍者は猿飛茶漬と名乗るが、パロディーのもととなっているのは、忍術を戸沢白雲斎から学び、真田十勇士の一人として真田幸村に仕えた戦国時代の忍者、猿飛佐助。ちなみに、1959年12月に東映の長編漫画『少年猿飛佐助』が公開され、1960年7月には同作品がベニス国際児童映画祭で聖マルコ獅子賞を受賞している。

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桃屋TVCM003-1960-剣豪




時間:60秒
商品名:江戸むらさき
制作年:1960年
広告主:桃屋
広告会社:読売広告社
制作会社:TCJ

タイトルのとおり、日本の剣豪3人をパロディー化したオムニバス。「御用、御用、御用だ」と最初に現れるのは『丹下左膳』ならぬ丹下茶膳。続いて白馬に乗った『鞍馬天狗』ならぬお茶漬天狗が登場。この2場面の切り替えには、映画のモンタージュ技法として使われていたワイプ(エフェクト)が採用されている。そして最後に現れるのは、新国劇で辰巳柳太郎が十八番とした国定忠治。この国定忠治編は1958年から放送されており、1991年には日本テレビコマーシャル制作社連盟の「昭和の名作CM100選」に選ばれた。また、1960年には大河内傳次郎主演の映画『丹下左膳餘話・百萬両の壺』が公開され、テレビでは1959年から大村崑主演のコメディー時代劇番組『とんま天狗』が放送されていた。

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